A.     今通っている歯科で治療を継続するか、転居先で新しい歯科を探すこととなります 

治療期間中に転居が決まった場合は、まず主治医に相談しましょう。矯正治療は安易に転院できるものではないため、その後の対応を主治医としっかり話し合わなければなりません。最も良いのは、転居後も今現在通っている歯科で治療を継続することです。矯正は数年に及ぶ治療であり、治療計画もそれを見越して立てられています。基本的に、主治医を途中で変えるような事態は想定していないのです。 

ただ、転居先が県外であったり、場合によっては海外であったりするケースも少なくないため、やむを得ず転院を選ぶこともあります。そうしたケースでは、主治医に紹介状を書いてもらうことになります。矯正治療に関する資料も提供してもらい、いつでも転院できる状態にしておきましょう。 

転院先は、今受けている矯正治療を引き継げるところが望ましいです。とはいえ、矯正治療は歯科医師によって方針も行える治療法も異なることから、一から治療計画を立案し直さなければならないこともあります。その点は事前に理解しておきましょう。

すでに支払い済みの料金に関しては、契約内容によって一部返還されることがあります。契約書を確認した上で、歯科医院側としっかり話し合っておくことが大切です。近い将来に転居が決まっていて、これから矯正を始めようと考えている場合は、転居後に治療を開始した方がデメリットも少なくなります。